Column

2007.01/08 シンフォニック本番

チラシが間に合わない!
 朝、佐川急便に問いあわせたら、悪天候のためチラシの今日到着は絶望的。。。今日 のコンサートで1500枚折り込むのを見込して印刷した公演のカラーチラシ3000枚が今日 届かない!どうしよう。
あきらめるか、別の方法をとるか。
大丸藤井のホームページを調べて、リソグラフなら1枚4円。急遽モノクロの原稿を作っ て、大丸藤井に走った。
 「今日のお昼までに1500枚印刷できますか?」
リソグラフは印刷後インクが乾くのを待つために半日必要とのこと、
コピーならお昼までに1500枚可能。
1500枚×10円=15000円(イタイ・・・)
この折り込みでお客さんが10人来てもらえることを願って印刷をお願いした。(それにし ても イタイ。。。)

 12時に楽屋入り、一旦荷物を置いて、大丸藤井に1500枚のコピーを取りに行く。コピ ーをすると紙の厚さが倍以上になるんだな。

 14時からリハーサル。思っていたよりもカノンの演じるスペースが足りないので、指揮 台をずらして確保してもらった。

「指揮者」のリハーサルでは、最後まで悩んだ「楽譜(タイトル板)」を使うことにした。
 今回の指揮者では、前半はトムとジェリーのようなドタバタ。後半は指揮者の形態模写 をする。前に阿部さんから借りた色々な指揮者の映像を元に、指揮者の形態模写を考 えた。

 ここで悩んだのが「特定の人物の形態模写をするか」「色々な指揮者のエッセンスを 演じるか」だった。小澤征爾ならテレビにもよく出ているから一般のお客さんでも分かっ てもらえるかもしれないが、それ以外の指揮者って誰をやればいいんだろう。PMFの指 揮者って誰だったっけ?
自分自身が分からないのに、形態模写で分かってもらえるか?
結局、観客は音楽関係者、シンフォニックバンドのOBが多いという前提で、楽譜に見立 てたタイトル板に指揮者の名前を書いて、それを見せてから形態模写をする方法をとっ た。
 模写対象は「小澤征爾」。今回のコンサートののテーマにもなっている「バーンスタイ ン」そして、シンフォニックバンドの「鈴木先生」

 僕が形態模写をするときは、まずは模写対象の「重心」を見る。左右の足の位置とど ちらの足に体重をかけているかを真似る。それから、肩の位置と傾き、首の傾きを合わ せれば、シルエットはだいたい決まる。
あとは、その人の映像から「一般的な指揮者っぽい動き」と「その人の特徴的な動き」を 分けて、特徴的な動きだけを抽出する。
僕が抽出したのは以下の動き(専門家からツッコミがありそう)

「小澤征爾」
  指揮棒を振るとき、一般的(?)には床にボールを弾ませるような動
 きだが小澤征爾は天井ぶつけて跳ね返るような動き。顔は指揮棒の指し
 ている方向と別な方向を向いている。あとは髪を振り乱してひたすら激
 しく激しく。

「バーンスタイン」
  指揮棒を垂直に持って振る。指揮棒を静止したまま肩でリズムを取る。
 ヒジを固定してヒジから前だけを振る。

「鈴木栄一」
  後ろに体重をかけて、右肩を落とす。曲を盛り上げるときは左手を
 バンドに覆い被せるように上げる。そして「歌う」

17時会場。エントランスでおまけの演奏があり、合わせてパフォーマンス。
(うまくノリ切れなかった)トイシアターの2人も見に来てくれた。
17時半開演 僕の出演は第2部からなので、待ち時間にカノンの動きを整理いつも僕が やるCDのカノンは1曲6分丁度だが、今回の演奏は20秒ほど短い。
この20秒がクセモノで、動きの切りかえを早くするように意識しないと、蝶が死ぬ前に曲 が終わってしまう。パソコンでで20秒短くしたカノンをiPodに入れて何度も聞きながら動 く。

第2部パッヘルベル「カノン」舞台花道からスタッフに抱えられて登場
「ビリッ」いやな音。あ、衣装の股の所が破けた(福本さん今度修理オネガイシマス)
前回シンフォニックバンドと一緒にやらせてもらったカノンは、感情が高ぶって制御不能 になって、あたふたしてしまった。今回は進んで制御不能になってみよう。音楽のチカラ にノセられてみようと思っている。
その結果?結果は・・・なぜだろう。思い出せないんです。衣装が破けたところから、終 わって袖に戻ったところまでの間がそっくり思い出せない
・・・・うーむ

 「指揮者」はアンコールの一番目。前回やったとき本当に楽しかった。
今回も楽しませてもらいました。客いじりの登場から始まって、チューニング。わざと間 違ったバンドマスターにツッコミを入れたり。指揮棒をブンブン振って飛び回りました。
バンドのメンバーの皆さんも無理難題をノリノリでやってもらってるし。演奏の後は、客席 に礼。バンドの皆さんを起立させて拍手。その後、皆さんを座らせようと合図するが中腰 の所でストップ。中腰にさせたまま下手ハケ・・・
1500人のお客さんの笑い声は迫力がありました。

2006.12/23 モエレ沼公園

 谷川俊太郎さんのステージでお世話になったTRAVESSIAの前田さんの紹介で「モエレ のホワイトクリスマス」に出演した。
イサムノグチ設計の、モエレ沼公園内のガラスのピラミッドの2階(ちょうどピラミッドの 中心)にすり鉢状の階段に囲まれた空間があって、そこでステージをする。
 客席が近くていい感じだけど、音がライブ過ぎる(銭湯みたいな反響)低音のコモりに 注意か。
 3日間の公演で15組のグループが出演。ほとんどが音楽系で、体使うのは僕だけ。
僕の出番は16:30から、丁度、辺りが薄暗くなって照明がいい感じ。別の場所で開催され ていた「リース作り教室」を終えたちびっ子達や、劇団さっぽろ児童部の子供達も見に来 てくれた。
 クリスマスということで、賛美歌風の音楽で人形振りからスタート。あとは、「ピアニスト」 「パソコン講座」「風船」最後は「カノン」。真由さんの小道具のサバキや、長澤君の音響 が気持ちいい。素敵な空間でとってもいい気分でやることが出来ました。
(公演の告知もできたし)
ステージの後、僕の家族と真由さん長澤君(夫婦です)とで焼き肉屋で打ち上げ。なぜ かどの店も混んでて3件目にやっと焼き肉にありつけました。

2006.12/19 「オンガクのチカラ」

サッポロシンフォニックバンドの阿部さんとバディーバディーで会う。
1月8日の、シンフォニックバンドの公演「SAYONARA」についての打合せ。
 私が初めてシンフォニックバンドと共演させてもらったのも札幌市民会館だった。舞台 の上手から下手に移動するのに何度も階段を上り下りするのが印象的なホールだっ た。

 札幌市民会館は老朽化のために、今年の1月で閉館になる。
それを受けて、シンフォニックバンドがさよならコンサートを行うというもので、今回、私も 共演させていただくことになった。

 阿部さんは、市民会館の取り壊しが本当にもったいないと言う。なぜ市がもっと早く補 強等の対策をしなかったか、別の場所に新しいホールを建てても駄目なんだということ だった。

なぜ、新しくちゃいけないんだろうと「?印」の僕に、阿部さんは説明してくれた。札幌市 民会館は本当に「音が良い」の箱であるということ。ブラスバンドのような「前」や「下」に 音がでる楽器は、天井だけではなく、客席や床の鳴りが大事であるということ。その点 札幌市民会館は、客席の角度、壁や床の木の材質等ブラスバンドに最適な箱なんだそ うだ。
目からウロコだった。音楽家は、舞台を「楽器」としてとらえるんだなあと思った。

 今回僕がやるのは、「カノン」と「指揮者」
カノンは以前シンフォニックバンド生演奏に合わせてやったことがあり、とても不思議な 体験をした。クライマックスの蝶が死んでしまったとき。演じている僕もポロポロ涙が止ま らなかった。
嗚咽が漏れそうになったのほ必死でこらえていた記憶がある。
 演奏しているバンドの皆さんとイメージを共有したとき、音楽にノセられて、制御不能に なっている自分がそこにあった。「オンガクのチカラ」を感じた。

 阿部さんも「カノン」が好きで、色々な場所でやったカノンの映像を持っている。カノン の動きや構成が年々どのように変わっているか。なぜ泣けるか、何処が泣けるポイント かを分析して説明し
てくれた。すごい!「カノン研究家」と呼ばせてください。

今回も渾身のカノンをやらせて頂きます。